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しろくま先生のブログ
しろくま歯科医院より歯にまつわる楽しいお話や、
毎日のケアについてのアドバイスを載せていきます。
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2010年3月

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当院では、心停止の救命措置に必要なAED(自動体外式除細動器)を設置しております。

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2010年3月 1日 (月)

義歯安定剤『新ポリグリップEX』生産中止

先日、グラクソ・スミスクライン株式会社からお手紙が届きました。

グラクソ・スミスクライン英国本社の決定により、義歯安定剤『新ポリグリップEX』の生産の中止が決定となったということです。

その理由は、「新ポリグリップEXは粘着性を高める目的で亜鉛を含有しています。亜鉛は人体にとって必須栄養源であり、《使用方法および使用上の注意》に従い、適切に使用していただく限り、当該製品は安全性になんら問題はないとのこと。しかし、消費者の中には、ごく希に過剰な量を長年にわたり使用される方がおられ、それによる弊害の可能性が最近文献で報告されているというのです。

その弊害というのは脊髄神経障害や血液疾患があり、神経症状には手足のヒリヒリ感や脱力感、歩行困難というものです。

また、「歯科用 新ポリグリップ無添加」「新ポリグリップ無添加」「新ポリグリップS」「ポリグリップパウダー無添加」「ポリデント入れ歯安定剤」の製品には亜鉛を一切使用していないので、今後も安心してご使用になれるとのことです。

2009年12月 6日 (日)

アルカリ性物質でも侵食症に

本日は、デンタルトリビューン紙 2009年12月号よりお届けいたします。

◇アルカリ性物質でも侵食症に

(スウェーデン)酸性物質が歯牙のエナメル質を浸食するということはすでに広く知られている。このたび、酸性物質と同様にアルカリ性物質も歯牙の有機成分を破壊しエナメル質を脆弱化することが、10月29日付けのイエテボリ大学プレスリリースで報告された。

◇有機成分が溶解し多孔性に変化

イエテボリ大学労働衛生学部Fabian Taube氏らは、脱脂剤やその他のアルカリ性溶液中に抜去歯を浸漬し、走査型顕微鏡(SEM)による観察、および各種電子分析機器による測定を行った。

その結果、エナメル質中の有機成分が急速に溶解し、多孔性へと変化してしまうことがわかった。同氏らは、「酸性物質で引き起こされる浸食症とはプロセスが異なるが、アルカリ性溶液でも歯牙の浸食が生じることが明らかになった」と述べた。

こうした歯牙の浸食は、自動車修理工場の従業員に見られる職業病の一つでもある。車体各部にスプレー噴霧されるアルカリ性脱脂剤は、pH12~14という強アルカリ性を示す。

また、アルカリ性脱脂剤は調理場の清掃や、落書きの汚れ落としにも使われている。

共同研究者である同大学総合健康科学教授Jo”rgen Nore’n氏は「アルカリ性物質にさらされると歯牙表面はダメージを受け、フレーク状のエナメル質に変化する。このような変化は、う蝕やその他の歯牙損傷リスクを急速に高める」と警告している。

2009年8月21日 (金)

歯牙の卓越した再生能

本日は、デンタルトリビューン紙2009年8月号よりお届けいたします。

★歯牙の卓越した再生能

~エナメル質深部の構造に鍵~

《米国》天然歯は咀嚼による長期的な荷重負荷が加えられても健全に歯として機能し続けるが、なぜそれが可能なのでしょうか。歯牙の再生能に関するエナメル質の新たな知見がProceeding of the National Academy of Sciences of the United States of America(2009;106:7289-7293)に報告されました。

●●弾性を維持する3つの機能●●

歯牙のエナメル質は本質的に脆弱であり、ガラスのように簡単にクラック(ヒビ)が生じます。

しかし、ガラスとは異なり、エナメル質にクラックが入ったまま人の歯牙は生涯、健全な歯として機能しつづける事が可能です。

そこで、ジョージワシントン大学人類学部のPaul Constantino氏らは、米国立標準・技術研究所の物理学者らと学際的研究の一環として進めました。人歯牙のエナメル質ときわめて類似したラッコ歯牙のエナメル質を用い、室内実験にて人工的に負荷を与えて観察をこないました。

その結果、歯牙が砕けないよう弾性を維持している主な要因として、①応力遮蔽(stress shielding)効果②エナメル質の網の目状構造によるクラック(ひび)拡大効果③自己治癒能~の3つの機能を有していることがわかりました。

●●マイクロクラックへの応力●●

なかでも、エナメル質深部に小さなクラックのように欠けた部位、エナメル叢の存在が特徴的です。この叢は歯牙の発育期に形成されますが、歯牙が萌出する以前にすでに多数の叢が存在します。また、歯牙のクラックの多くは従来考えられてきたように歯牙の外側表面から発生するのではなく、エナメル深部の叢から発生しています。

クラックは叢から歯牙の外側表面に広がり、一旦表面に達すると、う蝕の形成が可能になります。叢は細かい傷を多く内包しながら、圧力を分散してクラックの成長を抑制しているのです。

同氏は、「叢から延びるクラックを有機質が自らふさぐ自己治癒プログラムや、エナメル質の微細構造である網の目状構造によって、クラックの伸長が阻害される」とまとめ、「エナメル叢などこれまで明確でなかった歯牙発生上の機序が歯牙の機能において重要な意義を持つということが、本研究によって初めて明らかにされた」と述べました。

2007年2月20日 (火)

歯の再生

毎日新聞のニュースにこんな記事を見つけました。

歯の再生」 マウスで成功。神経も、入れ歯代替に期待

すごい見出しです。以下に全文をご紹介いたします。

歯のもとになる組織(歯胚(しはい))から、神経や血管を含め歯をまるごと再生させることに、東京理科大と大阪大のチームが世界で初めて成功しました。

マウス実験での成功率は80%と高く、将来的に入れ歯やインプラント(人工歯根)に代わる方法として期待されます。

さらに、開発した技術は他の臓器や器官の再生医療にも応用できるという事です。

18日付の米科学誌「ネイチャーメソッズ」(電子版)に発表しました。
 

臓器や器官の再生では、胚性幹細胞などを目的の細胞に分化させる課題と、分化した細胞を臓器に形作る課題があります。

研究チームはすべての臓器や器官は、上皮細胞と間葉細胞と呼ばれる2種類の細胞が反応しあって形成される点に注目しました。

歯をモデルに両細胞を使って、器官の基になる「器官原基」を生体外で組み上げる技術開発を進めました。
 胎児マウスの歯胚から両細胞を採取。それぞれの細胞に分離したうえ、寒天状のコラーゲンの中に重ねるように入れ培養したところ、高さ0.25ミリの「歯の種」ができました。これを拒絶反応を起こさない種類の大人のマウスの抜歯部に移植すると、約2カ月後には長さ4.4ミリに成長。歯の内部には血管と神経があることを確認しました。

抜歯部に移植を試みた22回中17回で歯が再生しました。
 

一方、マウスの毛でも同様の方法で培養し、毛の再生にも成功しました。
 

人での実施には、胎児からの歯胚入手という倫理上の課題や、別人からの移植に伴う拒絶反応の問題もあります。研究チームは、患者自身の口内や頭皮から、基になる細胞を探していくということです。
 

辻孝・東京理科大助教授(再生医工学)は「臓器や器官が作られる仕組みを忠実に再現したことでうまくいったと思う。肝臓や腎臓などの再生も試みたい」と話します。【田中泰義記者より】

前々から、歯の再生に関してはいろいろと噂はありました。しかし、歯牙内部の神経までもがはっきりと確認出来たものは、私は初めて聞きました。

現在広く行われるようになったインプラントも、はじめは賛否両論がありました。しかし、技術の向上と研究の向上により、今では安全に行われるようになってきています。

この歯の再生技術も技術の向上と月日が経てば、ごく普通に行われる技術になるのでしょうか。

今から楽しみです。

歯科再生医療産学連携会議

2006年1月11日 (水)

アロエ療法

今日は、「DENTAL TRIBUNE」紙からの最新トピックをお届けします。Aroehachi

アメリカ一般歯科学会(Academy of General Dentistry:AGD)の出版物であるGeneral Dentistryにアロエ植物は、口内炎、ヘルペスウィルス、歯肉炎、単純ヘルペスウィルス、扁平苔癬を治したという実験結果が発表されました。2,000年以上もの間、皮膚を治療してきたアロエは、治療を促進し、塗布の際の痛みも無く、不愉快な味もしないとのこと。

Richard L. Wynn博士の記事では、扁平苔癬の患者に毎日アロエジュースを約60ml飲ませ、アロエのリップを塗り続けて、4週間後、口腔病変が完治したとの研究結果を報告したそうです。

もし、これが本当だとすると、かなりの朗報ではないでしょうか?アロエは値段も安く、管理も楽なため、誰にでも手軽に扱うことが出来ると思うからです。

やはり、先人が使用してきたものには、それなりの理由があったのですね。今後の研究を待ちたいと思います。

2005年11月24日 (木)

カメラを新調しました。

日々の診療を進めるにあたって、とても大事な事に記録を付ける事があげられると思います。カルテもそうだし、X線撮影もそうです。記録を付けることは、患者さんの良くなって行く過程を時系列で見ることが出来き、また調子が悪いときは、一度振り返って、何が痛みの原因なのだろうと立ち止まるきっかけにもなっています。

その中で、忘れていけないのは口腔内カメラです。

最近ではホワイトニングを行う際、どの程度白くなったかを比較したり、歯肉が腫れていた場合、写真を撮っておき、しっかりと歯肉の治療を行い、良くしまった歯肉を患者さんに見せて、モチベーション(動機付け)をしっかり行ってもらうにも有効です。

とにかく、写真を撮らない日はないくらいに、口腔内カメラはヘビーローテーションな物なのです。

このところ、今までこき使ってきたカメラの調子が悪く、ピントが合うのに時間がかかったり、電池の消耗が早かったりと、何かと大事な時に、タイミングを外す事が多くありました。今のカメラはまだまだ現役でいけますが、もう一台、助っ人を付けることにしました。

今度のカメラは、歯科専用に設計、生産されているため、口腔内だけではなく、顔面および、模型等に威力を発揮します。Photo_1

とくに、今回購入のきっかけになったのは、歯の色、形をしっかりとることが出来る機能が満載なんです。

歯の色は実は白一色では無く、グレーが合ったり、ブルーが入っていたり、表面も山があったり、筋が入っていたりと、歯も個性があり、表情を持っていると言うことです。

今までのリングストロボでは、歯の表面の起伏を写真で納める事が出来なかったのですが、今回のカメラはストロボが左右それぞれ一対付いているため、歯の表情を上手くとらえる事が出来るみたいです。

これにより、より本物に近い色調、表情で補綴物(差し歯)等を患者さんに提供出来そうです。

今から楽しみです。

2005年11月23日 (水)

歯科用X線のメリット

Ga 今日の話題は、「DENTAL  TRIBUNE紙」よりのトピックをご紹介いたします。

一般開業医で用いる歯科用のX線といえば、デンタルといわれる歯一本を映し出す小さい物と、パノラマX線といわれる全顎(口の中全部)をとることの出来る2つが主流です。

今回はそのパノラマ撮影で歯科治療以外の検査が出来るというお話です。

このパノラマX線で撮影すると、口腔内に隣接している頸動脈がしばしば撮影されていると言うのです。Academy of  General  Dentistry(AGD)が発行している臨床ジャーナル11、12月号でDovM . Almong博士によるケースレポートが掲載されました。

そのレポートによれば、患者の頸動脈の石灰化が判明し、その患者の初期治療に当たった医師との話で更なる検査のうえ、動脈の80%が閉鎖していた事が証明されました。

危険な状態の患者の病歴を正確にシェアするためには、歯科医が通常の歯科診療のなかで、石灰化の兆候を見落とさない事が重要である

とある。更なる研鑽が必要と言うことです。我々も。